El Diario Del Bufón Del Rey Lear

元リアの道化による独り言とか。

決断

決断に時間がかかりすぎるのは良くないという。まあ確かにそうなんだけど、時と場合によるんじゃないかなって思う。

 

例えば毎日の食事を決めるのに20分30分悩んでも仕方ないでしょう? 出勤だったり仕事だったり就寝だったりと次にやることがどんどん遅くなってしまう。時間がもったいないから早く決めましょう。

でも、転職とか結婚とかって即決していいのかなって思う。決めたら後悔しないっていうのは理想だけど、どうしたって後悔するんだからどうせなら本当にやりたい方とか楽しい方とか自分の被害が少ない方とか考えて選ばないと辛いと思う。

 

私の例で言うと、中学受験は母の思惑だと姉と同じ学校に入学だったらしい。けど、とある学校の文化祭に行った時に決めたんだよね、「ここの学校に行きたい」って。受かったら即決です。

でも大学は迷った。最終的に2つの大学で決まらなかった。一つは国立の中国語、一つは私立のスペイン語で母は国立に行ってほしかったらしいし妹は国立に決めていたけど、深くて浅いような理由からスペイン語を選択した。悩んだけどこの選択は良かったと思う。大学を決めた後、父から長文のメールが来て、要約すると「道化ちゃんの人生だから両親の気持ちより自分の気持ちを優先しなさい。本当にスペイン語がやりたいなら父は応援します」と背中を押してくれた。まあ、後から国立のスペイン語にすれば良かったんじゃないかなって何度も思ったけどね。偏差値がね。

ただ、サークルは失敗したと思う。これは即決したんだけど、後から学生指揮をやることになって本当に辛かったけど辞めなかったのは何の財産になったのか分からない。卑屈な思い出と楽しかったはずのスペイン語がほとんど身についていないまま卒業するっていう最悪の事態に。サークルの人とはほぼ縁を切っている。

 

何度か転職もしたけど、じっくり考えて会社を辞めてから転職活動をした。というよりSEだった頃に何度も休職したからもう辞めていいだろうって思ったんだよね。早く辞めていればそれなりに早く動けたんだろうけど。今の中途半端な終身雇用制と実力主義の日本では転職回数が少ないのがベターなのでちょっとでも長く在籍したのは良かったのかもしれない。

 

結婚は長いこと考えたけど決めるのは早かった。年齢的なこともあってこの人と結婚できなければ生涯独身でいようと思ったんだよね。まあ結果的に良人も私を選んでくれたんだけど。周りの友達が付き合って1年で入籍とか聞くたびに焦ったけど、付き合っていた4年は無駄じゃなかったと思う。

 

これからもたくさんの選択があるだろう。例えば今日傘を持っていくか行かないか、明日どの服を着るか、次の休日は何をするか、子供を持つか持たないか、終の棲家はどこにするか。

どうせ後悔するなら納得して後悔しようと思う。