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El Diario Del Bufón Del Rey Lear

元リアの道化による独り言とか。

恐怖

誰にでも一つや二つ、怖いものがあると思う。私が怖いのは虫と幽霊の類。

 

まず虫について。

とにかく足がたくさんある時点でダメ。蜘蛛はまだマシなんだけど、最悪なのがゴキブリで、カブトムシとかクワガタみたいな黒くて光っているのがどうしてもダメ。ハエもハチも苦手で、アリとか蚊もできればお会いしたくない存在である。実は蝶やトンボなんかもそう。子供の頃トンボがたくさん飛んでいるところに連れていかれて怖がっていたら母親に「何で怖いのよ?」って言われたけど、怖いものは怖いんだって。

思うに、身体のわりに足が細くて黒くて長いのがダメなんだと思う。でもなあ……ダンゴムシや蚕、毛虫なんかも苦手だからやっぱり虫全般がダメ。夏は好きだけど、虫が多いから嫌いである。特にね、道端で死んでるセミ。あいつはダメだ。

 

虫嫌いのエピソードで思い出したんだけど、ディズニーシーのレイジング・スピリッツでスタンバイの待ち列が長かった時があった。当時付き合っていた彼氏と並んでいたんだけど、そこで見つけたんだよ、大きなカブトムシ。もちろんディスプレイとしてイミテーションなんだけど、動くんじゃないかと思って怖かったよ……実際動かないんだけどね。

もう一つ虫嫌いエピソード。会社の先輩の家に数人で遊びに行ったことがある。ここでトンボ(だったと思う)の飛び方そっくりのヘリコプターのラジコンがあった。動かしやがったんだよそれを。私ともう一人女性の先輩はびっくりしたんだけど、男性陣は虫が嫌いとかいう人でも「すげー! どうなってんの?」と興味津々。ますます飛ばしてきたから私は悲鳴を上げて逃げた。

 

幽霊はもう理屈じゃなく怖い。ディズニーランドのホーンテッド・マンションに乗った時に目を開けて乗れるようになったのが中2だからね。私のビビり具合が分かると思う。妖怪の類はまあまあ大丈夫なんだけど……幽霊がダメ。この差は何なんだ。

イギリスに行った時、クリンク・プリズン博物館なるところを通りかかったんだけどここの入り口でもう無理だった。良人は怖がる私を楽しそうに見てたけど……いや、無理だって! 多分実際に人形が置いてあるっていう状況がダメなんだろうな。なので、結局入らなくて良かったと思うしロンドン・ダンジョンなんて言ったら死んでただろう。

多分死んでいる人間と、人形=動かない人間、ってことで苦手なんだろうな。

 

幽霊は基本怖くて苦手なんだけど、そんな私も一度だけ心霊体験というか、思い込みかなんかをしたことがある。

数年前のある日、ニートだった時か日曜日だったかは忘れたんだけど、実家の2階にある自分の部屋で昼寝をしていた。目を閉じていて半分覚醒の状態でベランダから物音が聞こえてきた。誰かが動いている気配もする。時間的に多分母親が洗濯物を干しているんだろうなと思っていた。

後で聞いたら母はこの日洗濯をしていないから干していないし、そもそも2階ではなく1階にいたと言う。小さめのぽっちゃりしたご婦人はその時実家にいたのは母と私だけで、妹は外出していた。2引く1は1だろ、母じゃないんかい!

ちょうど私が寝ていたぐらいの時間、母もうたた寝をしていてすでに亡くなっていた彼女の叔母(私にとっての大叔母)の夢を見ていたらしい。大叔母は太った陽気な大阪のオバハンで、あんまり話した記憶はないんだけどよく笑う人だったように思う。どうやらベランダにいたのはこの大叔母だったようだ。

まあ不思議と怖くなかったから、知り合いだったら怖くないんだろうなと思った。

 

でもま、蚊はともかく基本ゴキブリもトンボも幽霊も生きている人間を殺すことはないんだけどね……でもやっぱり怖いものは怖いのである。

 

これを書いている現在、ゴキブリがキッチンにいるのでどうするか悩んでいる……。退治したいけど怖い。