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El Diario Del Bufón Del Rey Lear

元リアの道化による独り言とか。

死ぬこと

良人が死恐怖症というやつらしい。タナトフォビアと一般には言われる症状で、少し調べてみたらパニック症状の一つらしい。確かに彼は幼少期に死ぬことについて考えていたら恐怖で眠れなくなって両親の部屋に駆け込んだことがあるとか、私に抱き着いて黙り込んだことがある。

翻って私は精神疾患があり、主治医によれば抑うつ不眠症、カウンセラーと別の病院では双極性感情障害2型かつアスペルガーの傾向があるので簡単に死にたいとか消えたいとかいうタイプなのである。そんな話をすると良人に「俺がいるのに死にたいのか」と言われるが、死にたいものは死にたいのである。

良人の話に戻ると、彼はどんなに辛いことがあってもタナトフォビアのため自死という選択ができない。いつかは死ぬのだけどその恐怖に耐えながら生きている辛さを私には想像できないけど、寄り添うことならできる。彼の発作の時私はただそばにいることしかできないのが辛いけど。

 

今日11/29はジョージ・ハリスンの命日である。私達夫婦はいわゆるビーキチなのでこの時期と12/8のジョン・レノンの命日はしんみりするのだけど、ある時酔っ払った良人が「ジョンもジョージも経験しているけど死とはどういうことか語ってくれない。死んだら死に続けるんだ。怖い」と呟いていた。確かに死んで戻ってくることはできないので死ぬという体験ができないのだけど……。

 

今日漫然と生きている一日は誰かが生きたかった明日だという言葉は綺麗事な気がしてあんまり好きじゃないんだけど、やっぱり私が生きている今日は誰かが生きられなかった明日なんだろうなと思う。