El Diario Del Bufón Del Rey Lear

元リアの道化による独り言とか。

事件

自戒。忘れないように携帯のメモ帳に書いたものをそのまま転記する。

 

ーー転記ここからーー

ここのところヒステリー球っぽい症状で悩まされていた。夕方はすごく眠くなるし、便秘気味。とにかくイライラと落ち込みが激しい。
電車が遅れていたので途中駅で良人と合流した。良人は座り、私は立っていた。疲れとか甘えとかでイライラしていた。
最寄駅に着いて良人が寒いと言い出した。朝暖かかったからコートを着て行かなかったのだ。私はコートを着てマフラーを巻いて手袋を持っていたので手袋を貸した。だけど手袋は邪魔だと返された。
最寄駅から自宅までは自転車を漕ぐ。私は142cmしかないので自転車も子供と同じサイズだ。良人は179cmあるので自転車も大人用である。彼は自転車を全力で漕いで家に帰るのを常にしているが、私はダラダラ漕いでいる。1週間の疲れと良人への甘えも会って歩くより遅いスピードで漕いで帰った。良人はその様子を見て「今日は自分(良人)といたくないんだな」と判断したらしい。
帰宅して彼は自分の洋服の整理を始めた。私はさすがに帰宅中の態度が悪かったかなと思って「ご飯どうする?」と聞いたが、良人は「好きにする」と答えた。本当は一緒に美味しい物でも食べに行きたかった私はその返答にイライラして悲しくなった。そういう態度を取らせたのは私だと思うと自分が許せなくなった。
整理が終わった後も良人携帯をいじって私のことは放っておいた。私はやっぱり悲しくてイライラして家を飛び出そうとコートを着た。良人が私の様子に気付いて引き止め、上記今日の様子を説いて「この状況だと一緒にご飯食べても楽しくない」と言った。だからお互い好きにしよう、と。
私の中で何かが切れた。再び携帯をいじり出した彼に見つからないように剃刀で手の甲の親指の付け根辺りを掻きむしった。手首も少し。良人が気付いた。
もうしない、ごめんなさいと泣きじゃくる私に彼は「俺を悲しませたいのか」と聞いた。私は首を横に振った。「俺をコントロールしたいのか」「そうかもしれない」との私の答えに、「他人をコントロールして楽しいか」と聞いた。私は答えられなかった。ただ泣いてもうしない、助けてと繰り返していた。うっすら自分はアスペルガーなのかもしれない、離婚になるかもしれないと思った。どこまでも私は自分のことしか考えていなかった。良人の目から光は消えた。
彼は台所に行き、何かを考えた後鍋に水を張った。そしてそのまま風呂場へ行き、何をしているのかと心配でついてきた私に「12月のこの寒い中で水をかぶったらどうなるかな」と言った。ようやく私は今まで何をしてきたのかを悟った。良人が頭から水をかぶる瞬間、私はただ彼に抱きつくことしかできなかった。
泣いて謝る私に良人は「今まで自分(私)が何をしてきたかわかったか」と聞いた。私はただもうしないと泣いた。
とりあえず交代で風呂に入り、濡れたものを洗濯して今に至る。もし良人が外で水をかぶったら?もしマッチやライターで顔を炙ったら?包丁で自分を刺したら?私はそれらと同等のことを今までしてきたのだ。ただ自分が辛いという理由だけで。

 

ーー転記ここまでーー

 

今、辛いのはわかる。でもそれをどう発散するかは大事な問題だ。絶対に自分も他人も傷つけてはダメだ。綺麗事だけど、自分も誰かの「大切な人」なのだから。

身体を張ってくれた良人に私は一生頭が上がらないだろう。