El Diario Del Bufón Del Rey Lear

元リアの道化による独り言とか。

オメガバース

オメガバースと言う言葉を最近知った。詳細は他の場所に譲るとして、私が考えたことを書いてみたい。と、その前に。アルファが性交渉における伝統的な男性の役割(所謂『タチ』)、オメガが性交渉における伝統的な女性の役割(所謂『ネコ』)として認識しているのだけど合っているのかな。まあいいや、ここではその認識の下で書く。

 

まずオメガなんだけど、男性でも妊娠ができるとか発情期とかいう設定を考えると現実社会の女性達が男性達に対して「お前らも私達の立場になってみろってんだ」と言うことなんじゃないかなと思う。自分の意志に関係なく発情するのは月経や排卵に似てるし、妊娠出産は女性(雌)しかできないし(ところで授乳ってオメガの男性にもできるのかしら。その辺知らないんだけど)。レイプの危険性とか抑圧される立場とかって現実社会の女性によく似ている。

続いてアルファ。こちらはオメガのフェロモンに充てられるとか、リーダー気質とか考えると古今東西「英雄色を好む」を思い出す。逆に言うとオメガに選んでもらいたいと必死なアルファは好きな女性に振り向いてほしい男性ともいえるのではなかろうか。そして妊娠させた責任(というのか?)としてオメガを守るのは伝統的な男性の役割であり、それを現実社会の男性達が女性達に対して「お前らも俺達の立場になってみろってんだ」と言うことにもなると思う。

ベータは傍観者と言うか一般的な男性あるいは女性なんだろうけど、発情したオメガに振り回されるベータ男性とか、アルファに好かれたいベータ女性とかを考えるとやっぱり伝統的な性別の役割が透けて見える気がする。

 

どこかで読んだ通りオメガバースがここまで受け入れられているのは女性が伝統的な性別役割に置いて不利(に見えるだけかもしれない)な役割を押し付けられているからなんじゃなかろうか。21世紀になった今でも男尊女卑はなくなっていないしね。向き不向きや好き嫌いもあるけどどっちが偉いという話ではない。

 

とまあ収拾がつかなくなりそうなのでこの辺で終わり。気が向いたら追記します。