El Diario Del Bufón Del Rey Lear

元リアの道化による独り言とか。

あまり思い出したくない話

制服姿で電車通学していた私だけど、高校を卒業するまで痴漢に遭ったことはない。変質者に声を掛けられたことはあるけど。

 

私が痴漢に遭ったのは大学生の時だった。トレーナーにジーンズだしすっぴんだし今まで遭ったことないしとその時まで自分が被害に遭うとは思っていなかった。

確か大学に向かう電車の中だったと思う。割と混んでいる社内で不機嫌な顔をして乗っていたら胸の当たりに違和感を覚えた。何だろうと思って確認すると知らない人の手が当たっている。混んでるからかなと思ったけどちょっと身体をずらしてもまだ手が当たってくるし、動いていないか……? そんなことが数回続いて私は自衛のために鞄を前に持ってガードして犯人を睨みつけた。いつまで続いたかは覚えていない。とにかく気持ち悪くてすぐに消去した記憶である。でも、「私だけは大丈夫」という根拠のない自信は意味がないんだなと思った。

後でその話を友達にしたら「私なら車両を変える」と言われた。確かにその時って「勘違いだったらどうしよう」とか「他の人の迷惑になるかな」とか思って声は上げられないんだよね。私が乗っていた電車も一区間が短かったからすぐに車両を変えれば良かったと今は思う。

 

思い出すのも辛いのだけど、私が初めて性犯罪者というのに出会ったのは幼稚園児かそれよりもっと幼い頃だった。ターゲットは私じゃなくて妹。犯人に声を掛けられて困っていた妹を置いて家にいた母親の元に走っていき、「お母さん妹がまた泣いてる」と言ったのを覚えている。でも母がいつ私たちの元に来たかは覚えていない。多分知らない男の人に声を掛けられたとか言ったのではないかと推測される。その後に警察官が来て、妹、私、母だけでなく近所のおばさんやお姉さん達(当時小学生と思われる。幼稚園児にとっては十分お姉さんだ)にも聞き込みがあった。

幼児の記憶だから曖昧で信じたくないんだけど、その犯人ってもしかしたら友達のお父さんじゃないかと時々思っていた。

 

この経験を妹が覚えているかは分からないけど、妹は性犯罪関係の話は嫌悪感を覚えて不快になるというので私は冒頭の痴漢のエピソードを話したことはない。というか姉にも話したことはないんだけど、姉もやはり小学生の時に巻き込まれたことがあるらしい。家族でも話したがらないこの手の話題、他人にはもっと話せないだろう。

 

以上、最近取り上げられているので自分語りをしてみました。