El Diario Del Bufón Del Rey Lear

元リアの道化による独り言とか。

子供を持つこと

沈み行く極東の島国で子供を持つメリットって何だろう。メリデメで子供を持つものじゃないとしても、無料で子供を産める訳じゃないし大学まで出すのに2000万円かかるとか聞くし。私は正社員だけど時給換算すると東京都の最低賃金に近い。そして何より終身雇用制が崩れた今、夫婦共働きの正社員でも老後の蓄えはできるのか?

 

私は3人姉妹に加え、姉妹のように仲がいい従姉がいる。従姉と姉には子供がいるから親戚に子供がいるので親世代は満足だと思う。フランス婚になると言われた私が嫁に行ったのでその点も安心だと思うし……(未婚の彼氏無しの妹が実家にまだいるけど)。それに夫婦二人の生活だと贅沢をしなければ食うに困る生活ではない。借家だけど。

 

少子高齢化社会の現代日本で子供を持つのって恐怖でしかないんじゃないかなと思ったりする。マタニティマークをつけていても優先席に座れないどころはお腹を蹴られるみたいな話も聞くし、ベビーカーは周りから白い目で見られる。保育園は待機児童が多いしその保育園は「騒音」と言われたりもする。保育士に教師は激務の割に給料が安いからなる人も少なくなっているというし……。

 

「結婚して子供を産んで一人前」という価値観だった過去には、お母さんと乳幼児が孤立しない社会があって今のような孤育てではなかったんじゃないかと思う。現に私が育った社宅では両親不在の時に子供たちを預かってくれる近所の人がたくさんいたし、我が家でも近所の子供達を預かっていた。

「産んでしまえばどうにかなる」という問題でもない。男の稼ぎだけで妻と子供を養える時代はもうとっくに終わったのだから。女性の社会進出だけが少子高齢化の原因ではないと思う。もちろんそれも原因ではあるけれどね。産休育休を取ると周りに迷惑がかかるとか、子供が小さいうちは急な遅刻欠勤早退があるから子供がいる母親は迷惑だとか言う話もよく聞く。

お母さんだけの問題じゃなくてお父さんの問題もある。残業続きだから帰宅して即寝たいとか、パワハラとかで病気で働けなくなるとかで一家の大黒柱になるのが難しいということもある。

 

よく「若者の○○離れ」っていうけど、そうじゃなくて「お金の若者離れ」なんだっていうのをTwitterで読んだ。本当にそう。お金さえあれば全て解決って訳じゃ勿論ないけど、だいぶ助かることがあるよね。例えば妊娠出産の費用とか。何かあった時に足となる車の維持費とか。それ以前に結婚前にかかる費用とか。デートするのもお金がかかるのよ。

子供達やお母さんの支援だけじゃなくてお父さんへの支援も必要だと思う。だって子供の親は母親だけじゃないでしょう?

 

私ももう30オーバーなので年齢的に子供をどうするか真剣に考えないといけない歳なんだけど、はっきり言って今のままだと何も結論が出ないでいる。